ウチにはずーっとホンダ、DAXがあった。
ワシ的には小2のころに初めて乗った思い出のバイクである。もちろん畑&自宅敷地内&親戚宅の私道?だと思う。
今は乗られることもなく、残念な事にナンバーも返納され、ワシのバイク小屋にしまっていた。
去年、50ccスクーターPALが親戚宅に請われてもらわれて行った。(これもワシが16の頃に乗っていたモノだったのだが)
PALはちょいちょいハハが畑に乗って行っていたものだったのだが去年は特に不便にも感じなかったのだが。
今年の6月に入り、暖かくなってくるとハハが「畑にちょいと行ける乗り物が欲しい、ダックスを直して」とリクエストがあり
レストアすることになった。
今、改めて調べてみるとウチにあるダックスはフレームナンバーにより、ここで調べるとST50K1-5であるようだ。
K1-5のホワイトダックスのバリエーション。なので白に花柄シート。
1972年式。ワシより年上。実に40年前の代物だった。
チチが当時、町の整備屋さんに「型落ちだが限定車である、買っておけ」と言われて購入したそうだ。
ざっと外観を見る限り年式相応の錆がでているが、シートは色褪せはあるものの破れは無く程度は良い。
何年か前にマフラーが錆で腐食していたそうで、チチが溶接をしたと。それ以降は乗られず。5年は車庫で放置状態かと。
バッテリーは外れた状態。これが後々苦労することに。
安易に考えていたのですよ。とりあえず燃料を入れ替えてキックすればかかるだろうと。
無理でした。ウンともスンとも言わない。挙句、キャブから燃料がポタポタ。
といことで、キャブを外して・・・と、思ったらエアクリーナーのスポンジがボロボロ。
本当は湿式なのだろうが、NSR250Rで使った余りが合ったのでデイトナの汎用エアクリを適当に切って装着。
キャブをバラしてみると、見慣れたプラスチックのフロートではなく何やら金属?チチ曰く「真鍮」。
フロートバルブに若干の段付きがあったがフロート側でわずかに調整してオーバーフローは解消。
再びキックもエンジン掛からず・・・・。
なにせプラグが点火していない。古いバイクにありがちなポイント調整をすることに。
フライホイールを外して、ポイントを耐水ペーパーでチャッチャッと磨く。で、キックしてみるとポイントからわずかに火花が見える。
ポイントはOK、と。しかしプラグには火が来ない。プラグを変えても来ない。
では?ネットで検索するとコンデンサも怪しい。で、購入した整備屋さんに相談。
「新品は無いが、いくつか取っておいたモノがある」ということで何のものか不明なコンデンサをいくつか預かった。
自宅に戻り、コンデンサ容量も測定できるテスターで計測。形状が似ていて、400(だったかな?)の値のモノをチョイスして半田コテを用いて交換。
外したコンデンサは確かに測定できない=壊れている状態でした。で、再びキック。
・・・かかりません。
さて、ではイグニッションコイルか、と。ざっと見回してみてもイグニッションコイルは見当たりません。
どこに・・・?配線を手繰ってみるとシート下の燃料タンク、さらにその下のようです。げ。めんどくせ。
シートを外し、燃料タンクを外してイグニッションコイルを確認。
が、外そうにも10mmのスパナが入らない。ストロークが無さすぎ。どうやって外せと?
どうやら組み立て時はイグニッションコイルを装着してからエンジンを載せるようで。
エンジンを降ろせと?さすがに面倒。
時間はかかるが、狭い場所に手を突っ込んで短いストロークでイライラしながら外しましたよ。
で、手持ちのイグニッションコイル(NSRのモノ)に変えてキック。
やはり火が出ない。まぁ、6Vダックスに12Vのイグニッションコイルが正常に動作するか?と言う気はするのだが。
ここで悩んだ。イグニッションコイルとコンデンサの間に問題がある?
ネットで検索する。配線図が探せたのでじっくり見る。
バッテリーのカプラーに妙な配線が・・・。プラスとマイナスは分かる。この黒って結線されてるの?
試しに結線した状態でキックすると確かに火が出る!!
なんてこった。バッテリーを外した状態=カプラーごと外れている=黒が結線されていない=イグニッションコイルに結線されていない、と。
実際ショックだったねぇ。まとめて書いているから1日で終わったようですが、ここまで3日はかかってるね。
出かけていたチチ曰く「バッテリーは配線ごと保管していたわ、そういえば」だって。これでさらに疲れが増しましたよ、えぇ。
とりあえず、エンジンが掛かり動くようになった。オイルも交換済み。次は保安部品の話。